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歯周病がおなかの赤ちゃんにも影響する??
こんにちは!
今日は歯周病がおとなの体だけではなく、なんと
生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があるという
お話をします。
歯周病が胎児に及ぼす影響は昔から研究されています。
タバコやアルコール、膣炎ほか産科器官の感染症、
高齢出産などが早産・低体重児出産に関わることは知られていますが、それだけでなく歯周病も一因になると考えられています。。
早産の定義:妊娠37週未満での出産。
低体重児出産の定義:出生時の体重が2500g未満の出産。
今考えられているケースのうち2つを紹介します。
①まずは、歯周病が起こす炎症が悪さをするパターンから。
通常のお産の場合、母体の変化や胎児の成長によって妊婦さんの体内ではさまざまな炎症性物質やホルモン、たんぱく質分解酵素の濃度が上昇し、出産が促されます。
対して、進行した歯周病の場合、炎症性物質が歯茎から体内に入り込むようになります。
炎症性物質の増加はたんぱく質分解酵素の分泌を促進し、
子宮の収縮を引き起こします。
子宮の筋肉が収縮する結果、赤ちゃんが押し出されて予定よりもはやく産まれてしまうのです。
※ちなみに、炎症性物質には「プロスタグランジン」というものがありますが、これは陣痛促進剤にも利用されています。
②くわえて、歯周病菌が子宮内部の器官に感染するパターンも考えられています。羊水や羊膜などへの細菌の感染は、早産や胎児の発育不全のリスクとなります。
羊水は本来、無菌的な環境ですが早産の妊婦さんの羊水や臍帯(へその緒)から歯周病菌が検出されたという報告もあります。
いつか赤ちゃんをと思ってるかたは、歯周病の治療をはやめに済ませておきましょう。
歯周病の治療は1回で終わることは少なく、回数がかかることが多いのです。ですから、前もって検診をうけて歯周病がわかればそのまま続けて治療を受けることをお勧めします。
歯周病の妊婦さんはリスクが約2倍に?!
妊婦の歯周病患者さん1635人に早産・低体重児出産のリスクを調べた統計が出ています。
歯周病でない妊婦さんに比べると、約2倍も歯周病の妊婦さんは低体重児出産、早産または低体重児出産が多かったのです。
妊婦さんはホルモンバランスの変化や、歯周病になつわりで歯磨きができなかったりしづらくなることからりやすく、悪化しやすい傾向があります。
もし、つわりがひどい場合歯磨きができない時の対策として
水道水で何回かうがいをするだけでも変わってくると思います。
おなかのなかの赤ちゃんに悪影響を与えないように早期治療を受けたほうがいいということですね。